数式ソフトMathMagicについて その1
「編集できないテンプレート本体を選択する」ということ
弊社は理工系・工学系雑誌等の数式作成・編集に「MathMagic」というソフトウェアをInDesignのプラグインとして使用しています。
なかなかクセの強いソフトで、最初は苦戦しましたが(今もです…)、美しい数式を組んでくれます。
このMathMagicについてちょっとした話をしていく予定です。
まず今回は、「編集できないテンプレート本体を選択する」ということについて。
電験三種・二種の解説記事や書籍をDTPで組み版することが多いのですが、ベクトルを表すときにアルファベット(EやIなど)の上にドットを付けます。MathMagicでドットを付けるのは簡単なのですが、文字によって左右の中央に付かないことがあります。また小文字の場合、望む高さとは微妙に違う場合もあります。
以前のバージョンではドットをクリックすれば選択できたのですが、「予期しない選択の変更を減らすため」という理由によって現在のバージョンではクリックで選択できなくなってしまいました。
以前に作成したクリップボードを使用できるのでほとんど問題は無いものの、そこに無い新しいアルファベットが原稿に出てきてしまったときは、EPSファイルをわざわざIllustratorで開いて調整したりしていました。
でもそんなことしなくて良かったのです。
偶然、誤ってOptionキーを押してクリックしてしまったときに選択できてしまったのです。
できることがわかってとても喜んだのですが……でもこれはちゃんと「MathMagic Tips」に書いてありました。単なる勉強不足でした。
ということで、補集合を表す文字の上のバーや積分記号、分数線、アクセントなども同様に選択できます。
(M)

