少部数デジタル印刷で

デジタル印刷機が日進月歩でいろいろな印刷に対応してきています。
メーカーさんがビジネス用途でも一般企業社内印刷用に売りまくった結果、どこでも導入が進みました。
印刷関係でもリーマンショック以降、少部数化が一気にすすみ、A3オフセット印刷機の代わりに導入が進み、そろそろ10年が経過します。生産設備として導入しているところは、1台では用が足らず、2台目、3台目、4台目というところがままあるようです。
当社でも、もともとページ物のDTP制作が多かったこともあり、デジタル印刷機導入で大変重宝しています。細かな印刷物に手間をかけず対応できる、例えば100ページ以下の冊子でも1000部までなら2台稼働で素早く印刷できます。2台稼働は、万一の故障などによるバックアップとして、2台稼働による残業時間の削減などが可能になります。フルカラー200ページで200部だけほしいという要望にも、これまでに比べると低コストでお応えできます。「必要な時に」「必要なだけ」「必要な場所へ」印刷物を届けることができる、まさに便利な印刷機です。デジタル印刷機では無駄な用紙をほとんど必要としません。データがあれば、いつでも必要なだけ印刷できる点、在庫をもたなくてもいい、この点が大きなメリットです。もちろん、5万部とか1万部とか、5,000部なんていう印刷はオフセット印刷の世界になります。
今回6月にリプレースで導入したRICHO PRO C7200SHTというデジタル印刷機は、クリアインクとホワイトインクが使用できるのが特徴です。黒い紙や、クラフト紙など濃度のある用紙にホワイトインクで印刷すると、ひと味変わったデザインの印刷物ができます。また、クリア(透明)インクは、オフセット印刷のニス引きのような風合いで、ツヤツヤ感を素材に与えることができます。もちらんカラー(CMYK)4色と同時に印刷ができますので、アイデア次第です。
最近では、A2やB2の大きなデジタル印刷機が稼働をし始めており、まだまだ技術革新が進みそうです。