CMYKってどうやって色を作ってるの?
透明シートで分版してみました!

印刷物は「CMYK」という4色でできている――これは多くの方がご存じかもしれません。 でも、「C(シアン)」「M(マゼンタ)」「Y(イエロー)」「K(ブラック)」がそれぞれどんなふうに印刷され、どうやって色が重なっているのか、実際に見たことがある方は少ないのではないでしょうか。

頭ではわかっていても、目で見ると不思議!

理屈では「4色で全部の色を表現している」と理解していても、実際に目で見ると驚きがあります。
シアンだけのシートは青っぽく、マゼンタは赤紫、イエローは鮮やかな黄色。
それぞれ単体では不完全な色なのに、重ねると一気にリアルな絵になる――まるで魔法のようです。

シアン
マゼンタ
イエロー
ブラック


今回は、猫型オムレツの画像を使ってCMYKをぞれぞれ分版してみました。
画像も交えて、色が重なっていく様子を実況形式でご紹介します。

シアン
🟦Step 1:まずはシアン(C)から!

皿の影や背景の冷たい色をうっすらと描き出します。
猫の形はまだぼんやり。

シアン+マゼンタ
🟣 Step 2:マゼンタ(M)を重ねます!

次にマゼンタを重ねます。
赤紫のトナーが加わることで、トマトソースや目の赤みが浮かび上がってきます。

シアン+マゼンタ+イエロー
🟡 Step 3:イエロー(Y)をオン!

イエローを加えると、卵の鮮やかな黄色が登場!
猫の顔がぐっと明るくなり、温かみが伝わってきます。

C+M+Y+ブラック
⚫ Step 4:最後にブラック(K)で締め!

最後にブラックを重ねると、輪郭がくっきり。
目や耳など細部が引き締まり、完成した猫型オムレツが現れます。
これで完成!4色だけでここまで表現できるとは…!

4色でここまでできる! CMYKの重なりを「見て」楽しむ

猫型オムレツの写真を使って、CMYKの各色がどのように重なり合ってフルカラーになるのかを、実際の出力データで順番に見ていただきました
弊社では、CMYKそれぞれを個別に出力できるオンデマンドプリンターを活用し、透明シートへの印刷も可能です。
その技術を使って、印刷の仕組みを「頭で理解する」だけでなく「目で見て感じる」形で表現してみました。
たった4色で、ここまで豊かな表現ができる――そんな印刷の奥深さと面白さを、少しでも感じていただけたら嬉しいです。

 (晴ときどき天晴)